ケガと言っても、自動車事故によるケガではありません。

階段を踏み外した、スノーボードでぶつかってケガをするなど日常生活を営んでいる中で発生したケガを指しています。

昔は自動車保険にたくさんあったこの傷害特約は今や数社しか扱っていません。なぜでしょう?

このきっかけは2005年の大手損害保険会社のほとんどで約16万件におよぶ保険金未払いが発覚したことにあります。

最初はほんの数社の未払事案が発覚しただけでした。この発覚を機に調査を実施してみると、業界大手を含みほとんどの損害保険会社から本来なら支払われるべき保険金が支払われていなかったことが判明したのです。

これは連日新聞を賑わす大きなニュースになったと同時に大問題となりました。

何故、このような事態を招いてしまったのか、これは1998年の自動車保険自由化が影響しています。

自由化以前の日本の自動車保険はどの会社も同じ補償内容・保険料で何処に加入していても同じ状態だったのです。しかし、1998年以降は各損害保険会社が自社をアピールしようと数多くの特約や保険料割引制度などを作り上げました。

結果、働いている社員ですら内容を完全に把握することが困難な程複雑になった自動車保険が出来上がってしまったのです。

事故が起きた際に、このような複雑な補償内容を保険金支払い部門が認識しておらず、お客様に案内していなかったという事案が発生したのです。

もちろん、保険会社が案内しない内容をお客様が請求してくるはずもありません。それゆえ、この問題は長く気づかれること無く、その未払い案件の数字だけが増えていったのです。

そうして、この保険金が支払われなかった案件が発見されて以降、傷害特約など直接的に自動車とは関わりのない特約は廃止傾向になりました。

そのため、現在ではほんの数社しか取り扱っていません。

今回は現在もなお傷害特約を販売している保険会社を紹介いたします。

【 ソニー損保 】

特約名:おりても特約

特約の詳細:契約者またはその家族が所有する車両で外出した先でのケガの補償、身の回り品の補償、賠償責任特約の補償がセットになったものです。この時のケガはスポーツによるものなど直接的に自動車と関係が無くても補償されます。

ケガの特約については「契約者本人のみ」「契約者とその配偶者」「契約者とその家族」と契約時に補償される対象を選択する必要があります。

【 チューリッヒ 】

特約名:日常生活家族傷害補償特約

特約の詳細:国内外問わず日常生活でのほぼ全てのタイプのケガを補償してくれます。補償範囲を「本人のみ」「夫婦のみ」「同居の家族まで」と選ぶことが出来ます。

【 三井ダイレクト損保 】

特約名:ファミリー傷害特約

特約の詳細:契約者の家族がケガで入院または通院した場合補償されます。「夫婦型」と「家族型」を契約時に選択しますが、この会社ではさらに特徴として「アウトドアタイプ」と「ワイドタイプ」があります。

「アウトドアタイプ」・・プールサイドやスキー場での転倒や自転車によるケガなど自宅外でのケガを補償

「ワイドタイプ」・・階段を踏み外してのケガやお風呂場での転倒など自宅の中でのケガを補償

まとめ

それぞれの保険会社で特徴がありますが、ソニー損保では日常生活に必要な補償をまとめ、チューリヒでは国内外を補償、三井ダイレクトでは補償範囲などを選択して保険料を抑えられるなどどれもよいポイントを抑えています。

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