交通事故の被害者となってしまった場合その影響で人生が変わってしまう可能性があります。

身体的には、それまでできていたことができなくなってしまうという可能性がありますし、そうでなくても精神的な傷としてずっと残り、事故がなければできていたことが沢山生じる可能性があります。

交通事故の被害者の方がその後の人生を狂わせてしまったということは、決して金銭的なもので解決できることではありませんし、お金が払われればそれで良いのかということでもありません。

ただ、それでは何を持ってして補償してもらうのか、納得するのかというところも、答えを出すことはできません。

事故の加害者が一生かけても償えないことは、あるのです。

また、明らかに人生が変わるほどの衝撃的な事件であったにも関わらず、治療費だけ担保されてその後の生活が無視されるというのではあまりにも酷です。

明らかに仕事の効率が悪くなった、もしくは仕事ができなくなってしまったなど、被害者にとって一生を左右する問題に対しての救済制度は、存在しています。

ただし、その制度を利用して救済されるためには、事故のせいで永続的にそのような状態になってしまったという証明を行うことが必要になります。

身体の怪我は回復しても精神が好転しない、もしくは身体の回復にも限度があり、一生介護を必要とするようになってしまった、そのようなことを定義付ける必要があります。

それが「症状固定」と呼ばれるものです。

医学的には病状固定なのですが、事故補償の世界では症状固定となっています。これは医学的な側面だけではない部分も加味しようということでもあります。

もちろん、症状固定を行うためには、ある程度の病状固定が必要ですので、ケースによっては数年後にようやく固定されることもあります。

交通事故被害者にとっては、それまでの期間も損失であることは間違いありません。

症状固定は逸失利益や後遺障害慰謝料を請求するために必要な手続きです。

このような手続きが必要になるケースのほとんどは重大な交通事故ですので、被害者本人が主導することができない場合もあります。

そのような場合は周囲の方が協力して被害者を守るという体制が必要です。専門機関に委託することも視野に入れて、治療を担当している医師にも相談した上で、不利益を少しでも取り戻す動きが大切です。

治れば良し、ではないですし、完全には治らない場合は後遺障害認定のために症状固定を行う必要があるという認識を持っていることが大切です。

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