交通事故による後遺障害によって身体の機能が低下してしまった場合、後遺障害等級の認定を受けることで救済されますが、等級の定義は個々の症状に特化した表現ではなく、どのような症状があるから何ができなくなっているのか、ということを幅広く定義しているだけになります。

交通事故によって身体性機能障害(麻痺)などが残ってしまった場合も、そのような言葉が等級の定義にあるわけではないため、まずは被害者の方がどのような状態で、どのようなリスクを将来に渡って背負ってしまったのかということをしっかりと考える必要があります。

身体性機能障害、麻痺に関しては原因が脳や神経系統にある場合があり、その場合は後遺障害の等級は高いものになります。

正しい認定を受けるためには、その症状の原因になっている怪我の特定を行うことが必要です。

頭を怪我したため身体に麻痺が残っているのか、脊髄の損傷によってそうなってしまったのか、または神経系統とは関係のない理由でそのような麻痺が残っていて、リハビリで回復する見込みがあるのかどうかということを、医師にしっかりと診断してもらうことから、等級認定に向けた準備が可能になります。

さらに、その麻痺や障害によって介護が必要な状態なのかどうかということも大切なことです。介護なしでは生活できなくなってしまった場合、等級では一番重い1級の認定を受けることができます。

麻痺の程度を図るためには、運動機能がどれだけ低下しているのかということで問われることが多いです。

両足が麻痺して歩くことができない、またはそれが回復する見込みがない場合や、右半身がまったく動かせない場合などは、身体性機能障害(麻痺)という枠の中でその程度をしっかと見極めることになります。

それによって仕事を変えなくてはいけなくなったり、仕事がまったくできなくなってしまった場合もしっかりと補償を受けることが大切です。

交通事故の被害にあい、その結果身体的に障害を残すようなことになってしまった場合、被害者の方はその回復を第一に考えるのは当然ですが、その障害によって受けられる補償に関して知らず、そのままただ治療に専念するだけになってしまうことも多々あります。

そのような状況は正しいことではあるのですが、等級認定を受けることによって金銭的に生活が楽になる、補償されるということを知っておくことで、救済のひとつとすることができます。

軽微な麻痺であっても、そのままにしておくのは良くないことなのです。

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