交通事故を原因とした怪我が治癒したとしても、それですべてが終わったと考えるのは危険です。

例えば、怪我を負った部位が治癒した後もうずく、痛むなどの症状がある場合は、それは慢性疼痛といわれる後遺障害として認定されることがあります。

例えば、事故によって足を切断してしまった、腕や指の一部部分を欠損してしまったという場合、それは明らかな障害です。

それによって後遺障害認定を受けることは可能になります。

ただ、無くなってしまったはずの部分に激痛を感じるなどの症状を抱える方が多く、それを医学的にRSDという症状として定義されています。そのようなRSDも慢性疼痛です。

被害者によっては、そのような症状を事故の記憶があるからだ、早く忘れてしまおうと考えることもあります。

ただ、それは泣き寝入りと等しいことであり、後遺障害認定を受けて補償を受けることを自ら放棄していることになってしまいます。

怪我の治癒後も意識した方がいいことのひとつとして慢性疼痛は顕著な例になっています。

まずは医師の診断を受けること、可能であれば事故の怪我を治す際に担当してくれた医師に診断を依頼することが大切です。

疼痛の存在に対しては高い等級の後遺障害認定が行われます。最大で7級です。7級で定義されている内容としては軽易な労務以外の労働に常に差し支える程度の疼痛があるもの、とされています。

痛みが慢性的に続き、仕事に差し障るようになってしまっている、それがずっと続くものであるということは、生涯に渡って多大なストレスを抱えることでもあります。

ですから、事故後疼痛の自覚がある場合、そしてそれがなかなかなくならない場合、事故の後遺障害ではないかということを疑う必要があるのです。

疼痛の認定は最低でも12級、通常の労務に服することはできるが、時には労働に差支える程度の疼痛が起こるもの、という定義です。

辛い痛みを我慢しながら一生暮らすということの苛酷さは、その生活が続いてみなければ実感できないことでもあります。

医学的に証明できる症状でもありますので、気のせいだということで済ますのではなく、しっかりと医師の診断を受けてください。

痛みと共に事故の記憶が蘇ってくる精神的負荷を抱えてしまう場合もあります。

そうなってしまった場合、泣き寝入りすることは絶対にいけません。

気の持ちようで治ることではないからです。正しい診断で、適正な後遺障害認定を受けることで、少しは精神的にも癒やされるはずです。

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