これまでの保険会社が算出していた損害賠償額の計算書や、これまでの治療経過に関する書類など。

ありとあらゆる関係書類が保険会社と私から弁護士の方に提出となります。

それらの資料を基に、担当弁護士は示談に適正な賠償額を計算してくれました。

それは「示談案」という形で当事者双方に郵送されてきます。

この調停サービスではこの「示談案」に互いが承諾するというのが終着点になります。

「示談案」にしめされていたのは、治療費実額だけでなく、保険会社が見落としていた雑費や薬代などを含め計算されたその他費用、「赤い本」ベースでの慰謝料金額が記載されていました。

この「赤い本」ベースでの計算により慰謝料は最初に提示された額から約2倍にまでひき上がっていました。

私の主張が通り休業損害は会社を休んだことによる日給が単なる独身者の計算ではなく、主婦としての計算を適用されて休業損害額も上がりました。

さらには治療のために私が有給消化をしていたことによる有給買い上げなど私が全くかんがえていなかった部分についても補償をしてくれる形となりました。

【調停サービス利用前後の慰謝料の比較】

  • 示談前:最終支払い額 612,360円
  • 示談後:最終支払い額 1,166,757円

上記の通り、大きく金額がひき上がることになりました。

この中で一番大きな差が出たのは慰謝料で示談前は289,000円、示談後は630,000円となりました。

これには後遺傷害が認められなかったものの、2人目の弁護士のアドバイスに沿って受けたMRIの結果から完全に事故の影響ではないと言い切れないという判断がくだされたことと、ケガの痕の色素沈着など事故によって身体に残る影響が見られ、それを保険会社も認識しているということが考慮されています。

さらに通院日数などの計算にも「赤い本」が適用されたことで金額が大きく引き上げられた要因となりました。

これだけ金額があがったことには驚きましたが、正直、金額が上がった時点で私は満足していました。

ただ、問題はここまで大きく金額が変わったこの示談案に保険会社が納得するかどうかです。

この調停サービスはこの示談案に双方の合意が得られなければその時点で終了となるサービスなのです。

もし保険会社が拒否すれば、その時点で法テラスを利用した弁護士からの調停もなくなるため、最初からやり直しとなります。

この示談案が示された書類には次回期日が示されており、その期日までに検討し、再度集まって示談を行うことが明記されていました。

実はこの時の示談案には次回期日の日程が誤った内容で記載されていましたが、前回の話し合いの中で決められていた日程をその場の全ての人間が手帳に記していましたし、誤った内容が日曜日で記載されていたのでその誤りは明確でした。

(法テラスは平日しか運営しないのです)

最終話合いとなる日を緊張しながら迎えた私は予定より少し早くに着きました。

その後、弁護士の方々もつき、あとは保険会社が揃うだけとなっていたところ、保険会社の方は30分過ぎても現れません。

しびれをきらした法テラススタッフが電話をかけると事務所にいるものの誤った日程を信じていたというのです。

あきれました・・・。

何も考えていないのでしょう・・・。

まだ示談案の内容も上司と話している途中だとまで言われます。

弁護士、私、保険会社の日程を全てあわせるのは容易ではありません。

この日決めるつもりで弁護士も私もいたので、ただただ呆れてしまいました。

予定の時間より1時間遅れで到着した保険会社の方はこの日程の確認ミスも含めてなのか、電話で話していた時には未承認と言っていた示談案について、上司から許可を得てきたと言われました。

私の長い交渉はこのような歯切れの悪い感じで終了したのです。

結果的に、後遺傷害は認められなかったものの慰謝料についての私の主張はほぼ通った形にはなりました。

今回の法テラスの調停サービスに費用は一切かかっていないため、私は今回利用して本当によかったと感じています。

正確に言うとこのサービスを受けるためには利用申請者の所得上限などの制限があり、必ずしも全員が利用できるわけではありません。

ただ、費用がないかたのためのサービスなので、交通事故で困っているけれど弁護士の利用まではできないという方には是非利用をご検討いただきたいと思います。

逆に弁護士特約をつけていれば、事案の制限なく、また相手が拒否をしてきても交渉を続けられるという事案でもあったため、今後の継続時には弁護士費用特約をつけておく方がよいのかとも検討しています。

どんな形にせよ、こうした事故の示談交渉などはやはり専門家の意見を取り入れて行った方が確実であるのだと確信したのでした。

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